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「もう一度学びたい…」 [お友だちとのこと、とか]

友人・柴弐さんが最後に手がけた仕事が形になって、書店に並びました。
また、柴弐さんの話でスミマセン…が、ぜひ紹介を。

もう一度学びたい日本の近現代史

もう一度学びたい日本の近現代史

  • 作者: 菊地 正憲
  • 出版社/メーカー: 西東社
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 単行本
1月に新宿タカノのティールームで会った時、日本の近代史、現代史に関する本の仕事が始まった
と話していました。
具体的にどういう関わり方をしているのか、詳しいことは聞かなかったのですが、
「学校ではあまり習わなかった、現代史について、いろいろ勉強になる」
とのことでした。
私の時代もそうでした。柴弐さんの時代もそうだったんですね。
中学も高校も「昭和」について習うのは、だいたい3学期。授業時数が足りなくて、ほとんど駆け足でした。
最近の高校生は、日本史、世界史のどちらか習わなくても卒業できちゃう、何てスゴイことにも
なってますよね。今も昔も、「昭和」について何となく「ないがしろ」にされている、というか
学校教育ではタブー視されている感じさえします。

1月からずっと図書館に通いつめて、近現代史の資料集めをしては、自宅のPCに向かっていたようです。
体の不調には気づかぬフリをしながら…。
7月に無事にアップして、ようやく少しヒマに…という矢先の入院でした。
『もう一度学びたい 日本の近現代史』…この本が柴弐の命、縮めたんだ! 
そんな恨み言を言いたくもなりますが、最後に病室で会った時も言ってました。
 
「ハードな仕事だったけど、日本の近代史について勉強になって、ホントによかったわ。
 日本って、酷いことしてたのよ」
 
まるで旅立ちの日が近いことを自ら悟って、
「あちらの世界へ行く前に、日本人として、この歴史事実は、きちんと勉強しなくてはいけないこと」
と言っているようでした。
 
この本は、サラリーマンを卒業してこれからヒマのできる人たち(=団塊の世代?)の勉強意欲を
ターゲットに書かれたものだとか。
パラパラッと見たところ、イラストや図解説明も多いので、活字の苦手な若い世代でも
わりと楽しみながら勉強できそう。
正直なところ、私も、この時代の「世界の中の日本」について、ほとんど理解していません。 

で、休みに入って、少し時間ができたら読んでみようと思っているのでした。
柴弐さんも柴壱も好きな井上作品の舞台を楽しむ下地としても、きっと役に立つはず。



先日、柴弐さんの旦那さまからお礼の手紙が届きました。
七七忌に、「ニッポンのわんこよみ」を遺影のそばにお供えしてくださったそうです。
「柴弐の分まで、人生を楽しんで健やかにお過ごしください」と結んでありました。

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コメント 12

きす

そっか・・・なんだか悲しいね。

もうすぐ送りますのですみません^^;
by きす (2006-12-27 23:23) 

チヨロギ

柴弐さんが編集された最後の本、とても意義のあるお仕事だったと思います。さっそく注文しました。
 >中学も高校も「昭和」について習うのは、だいたい3学期。授業時数が足りなくて、ほとんど駆け足でした
そうでしたよね。何を習ったのか、ほとんど記憶にないくらいです。しかも受験科目は世界史を選んでしまったし(苦笑)
このところ、日本の右傾化に対する、ものづくりの人々の危機感をとても強く感じます。
まずは過去をきちんと知ることからですね。ご紹介ありがとうございました。
by チヨロギ (2006-12-28 01:45) 

柴犬陸

私は日本史が受験科目でしたが、ユニークな教師のおかげで、授業を楽しみました。
まるで受験には役立ちませんでしたが。

柴弐さんのお仕事が形になったのですね。
さっそく、手にとって見たい本です。
by 柴犬陸 (2006-12-28 18:05) 

みゆき

私は歴史はちょっと・・イヤかなり苦手です。
どちらかというと、大人になってから改めて色んなことをテレビや新聞で
勉強をした感じです。
きっとそんな人向けの本なんでしょうね。
by みゆき (2006-12-28 19:18) 

Cocona

日本史は近現代史が一番大切だと思うのです。そのお仕事に柴弐さんが携わってらしたんですね。この本は是非とも読んでみたいです。
特に若い人に読んでもらいたいですよね。
わたしなんて日本史、世界史、地理、倫理社会、全部高校のとき必修科目でやりました。あ、年代ばれるかしら、、、バレてるか。
by Cocona (2006-12-28 22:47) 

ぐす

お久しぶりです。
私生徒の頃は歴史って結構好きだったのですが、柴弐さんのことば「日本って」ということに気付いてなんだか嫌になってしまったことを思い出しました。
でもしっかり歴史的事実と向き合って行かなくてはいけないんですよね。
それをしないと日本はいつまでたってもアジアの一員になれないような・・・。良くドイツとの違いってことで言われますが。

それはともかく、来年もよろしくお願いしまーす。
by ぐす (2006-12-30 09:38) 

柴壱

♪きすちゃま♪
nice! ありがとう~~~~~☆
悲しい話だけど、最後に有意義な仕事ができてよかったんだよね
と思うことにしてます。
by 柴壱 (2007-01-01 01:16) 

柴壱

♪チヨロギさま♪
nice! ありがとうございます~☆
高3の3学期なんてほとんど学校にも行かないから、日本の現代史なんて
習っていないに等しいですよ。
ホントは「世界の中の日本の今」を知るためには、近現代史の学習を疎かにしてはならないはずですよね。
私も、政治・外交ニュースで、アジア諸国とのビミョーな関係について見るたびに
勉強しなくては、と思うのです。
by 柴壱 (2007-01-01 01:43) 

柴壱

♪柴犬陸さま♪
nice! ありがとうございます~☆
社会科のような暗記科目は、せめて楽しい授業の中で憶えて行きたいですよね。
この本、各時代ごとに欄外に「この時代を知るための書籍・映画」というのがあって
1980年代には、残留孤児問題にからめて『大地の子』が紹介されています。
by 柴壱 (2007-01-01 01:54) 

柴壱

♪みゆき様♪
nice! ありがとうございます~☆
私も、歴史は苦手でした。日本史も世界史も。
柴犬陸さんとは逆で、先生がつまらなかったものですから…
何も憶えていません(>_<)
安倍さんの外交問題のニュースを理解するためにも、少し勉強しなくては…
by 柴壱 (2007-01-01 02:00) 

柴壱

♪Coconaさま♪
nice! ありがとうございます~☆
歴史の授業は現代から遡って進むべきだ、と言った評論家がいました。
そうですよね、現在の問題を知るためには、石器時代よりも、近代の方が
大切ですよねぇ。
ところで、私たちも社会の必修科目は全部やりましたよ。
っていうか、最近の高校生は選択科目になっていたなんて
この間の履修科目不足問題で、初めて知りましたよぉ(゜o゜)
by 柴壱 (2007-01-01 02:06) 

柴壱

♪ぐす様♪
nice! ありがとうございます~☆
この「日本って…」の部分が、学校の授業でもタブーのように扱われるきらいがありますよね。
でも、そこをきちんと理解しなければ、靖国問題なんかも論じられないですよね。

明けてしまいましたが…こちらこそ今年もよろしくお願いします。
by 柴壱 (2007-01-01 02:14) 

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