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芝居deオフ会@『太鼓~』 [観道楽の感動・楽]

メリークリスマス!です。

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記事本題とは関係ありませんが、12/13(土)の街角激写団@浅草~銀座で撮ったワンショット
「電飾激写嬢を激写」です^^(注・全く知らないお嬢さんです)
この日に撮った写真の中ではイチバンのお気に入りですが、記事にしないうちに「賞味期限切れ」に
なりそうなので、今のうちにご紹介(^^ゞ

12/20(土)、紀伊國屋サザンシアターで【こまつ座『太鼓たたいて~』】
千秋楽を見てきました。

(「ここからが本題」とはいうものの、芝居の話は文字ばかりで長い。
 …なので、興味のある方だけ、さらりと見てってチョーダイ。
 興味のない方も、開いたついでに下の方にある「電飾激写団」の写真だけでもどうぞ)

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今回、劇場周りの写真は撮らなかったので、【前回(11/22に鑑賞)】の時の写真使いまわしです。
でも、間違いなく劇場入り口には「満員御礼」の札が付いていました。
4年半前の公演の千秋楽は、劇場のある紀伊國屋書店(新宿南口店)と高島屋を結ぶ連絡通路に
当日券を求める人の長蛇の列ができたそうですが、当時は補助椅子を出せるだけ出して
それでも、多くの方が券を買えずに泣く泣く帰っていった、という伝説のような話を聞いていました。
いつからか、消防法の関係でこの劇場では補助席が出せなくなったらしく、客席の窮屈さは
ありませんでしたが、最後列の壁際までビッシリと埋まっていました。

東京公演が終わり、今日現在、あとは山形での2ステージを残すのみとなりましたので、
ややネタバレ的ですが、お芝居の話を少し。

この芝居は、『放浪記』で有名な林芙美子の、井上ひさし得意の「評伝劇」です。
もちろん、芙美子役は大竹しのぶさん。

舞台は、客席が暗くなると、穏やかな生ピアノのメロディに合わせて、
1輪の花を胸元に持った大竹さん演じる芙美子がシルエットで下手(舞台向かって左)から
現れます。
そして、上手からは梅沢昌代さん演じる芙美子の母キクさんが、腰を曲げてヨボヨボとシルエットで。
梅沢さんって、実年齢は大竹さんとほとんど変わらないのに、おばあちゃん役がホントにうまい!
「母さ~ん」「よぉっ!」ってな会話が聞こえてきそうな仕草に続いて、
次々と他の出演者がシルエットで登場。

柴壱さん、このプロローグで、不覚にも涙がポロポロと流れてきてしまいました^^;
すでに8回も見ているのですから結末はもちろんわかっているわけですし・・・
(といって、悲しいだけの結末ではないのですが)
ピアノの穏やかなメロディ(これがエピローグにも登場するのです)も心に染み入るのです。
そのうえ、こんなおもしろい芝居が、もう見納めになるのか‥‥
そう思っただけで、泣けてしまったのでした。
いつからこんなに涙もろくなってしまったんでしょう、ワタクシ^^;

出演者6人すべてのシルエットが登場すると、「ジャンッ!」という不協和音のピアノとともに
シルエットを作っていたスクリーンが落ち、ここからは明るい音楽とお芝居。
涙なんか忘れて、大いに笑わせてもらいましたよ^^

林芙美子といっても、私自身はその作品を読んだこともなく、森光子さんが芸術座の『放浪記』で
芙美子役を演じて「でんぐり返し」をしているくらいしか知りません。(もちろん見ていません↑)
この林芙美子という人、気が強くて奔放で、作家としても女性としても、
あまり評判がよろしくないようですが、この芝居に登場する芙美子さんは、
別なアングルから捉えられています。

『放浪記』のような自らの貧乏を売り物にした小説はもうイヤ、と
当時の世の中の流れ…「戦争は儲かる」という幻想のようなものに乗せられて、
戦争を賛美する文章を書き、実際に戦地にも赴き、従軍作家として活躍するのです。
(今風に言えば、戦地レポーター?)
しかし、日本の勝利が怪しくなり、戦地の惨状を目の当たりにして、
自分が太鼓や笛で囃し立てるように賛美してきたことが
いかに愚かなことだったかに気づき、悔いる。
そして、戦地から戻ると、信州の山奥に引き篭もり、書くことをやめてしまう‥‥

敗戦後、誰もが自由な考えを言える時代になり、精力的に書き続ける。
戦争がいかに愚かなことだったのか、自分たちはどこで何を間違えたのか、
兵隊はどんな思いで死んでいったのか、
戦争未亡人や戦災孤児が、どんな思いで生き抜いてきたのか、を
忘れないために、そして二度と同じ間違いを繰り返さないために。
「書かなくてはね、書かなくてはね」
そう言いながら、昭和26年の夏、心臓病で旅立っていくのです。

大竹さん演じる芙美子の最後の「書かなくてはね」の長ゼリフに
客席内はあちらこちらからすすり泣きの声。
ここは、何度見ても泣かせてくれます。そこが大竹しのぶという人の凄さなんだなぁ、とつくづく…

こうして「泣かせポイント」の話だけを書くと、悲しい芝居のようですが、
いえいえ、笑いどころいっぱいのお芝居です。
大竹さんと、母親役の梅沢さんを軸に、他の出演者たち、とりわけテレビでもお馴染み阿南さんの
芸達者ぶりには、毎回、大笑いさせてもらいます。
本当は、彼こそ戦争に弄ばれた気の毒な男の役なんですけど。

12/26、山形のシベールアリーナでのラストステージ、もう一度楽しんできます。


ところで、この芝居、千秋楽に見にいきます、ということで、ずいぶん前からこのブログで
宣言しておりましたが、【チヨロギさん】が同じく千秋楽の切符を取られたそうで、
ついに、お会いすることができました。…ってわけで「芝居deオフ会」です。

終演後は、お茶でも、ということに。
お芝居のあとは、できればスタ○やド○ールではなく、落ち着けるところで
余韻を楽しみたいのですよ。
でも、高島屋の中のカフェは、どこもすごい混雑で、ティーブレイク難民になるところでしたが
何とか、少し待って、papa's cafeにもぐり込むことができました。
ケーキセットなんかいただいたのですが…残念、写真はない!!

この間のfukumusumeさんとの時もそうでしたが、初対面でありながら、
こうして、ネット上でいろいろな会話が交わされていますし、趣味やライフスタイルなんかも
多少はわかっているのですから、話は弾むわけです。
この日見たお芝居の話だけでなく、三谷さんのことから、倉本聡の話まで、
なんだか、いろいろ、長々と話し込んでしまいましたね。

このあと、新宿モザイク通りのイルミネーションもご一緒に。
ふたりで電飾激写団です^^

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坂の下から上っていくと、オーロラのような青い光のドーム。
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今年のテーマは「ボタニカル」? おばさんは「唐草模様」と言ってしまうのだが‥‥
天井も、こんな模様でした。
  x2_20081220_012-bl.jpg
そして、最近流行の、色が次々変わるツリー。
四変化まで写真に撮れましたv 
  モザイク通り01.jpg
もっと他の色にも変わったのかどうかはわかりませぬ。

そしてそして、ここでも「激写団を激写」
  モザイク通り02.jpg

みんなが楽しそうに写真を撮っていると、つい後ろから写したくなってしまうのですが‥‥
そんな柴壱も、チヨロギさんから激写されていたかも!?

このモザイク通りって、20年以上も前、まだ新宿南口に何もなかった頃
友だちに連れられて、何度か歩いたことがありましたが、
なんとも、若い女性心をくすぐるような、かわいい小道(坂道)という印象でした。
今でも、オシャレなお店がいろいろ並んでいますよ。
去年の電飾シーズンに、ホントに久しぶりに行ったのですが、
実は、偶然辿りついたようなわけで、いざ行こうと思うと、どこから入ればいいのか全くわからず
グルグルと遠回りしてしまったのでした。

モザイク通り




このところ、ちょっとオフ会づいていて、新しい世界が次々広がって楽しんでおります。

留守番のブルテはというと、またしても花の美術館で、ソネブロ町内会の人気写真ブロガー
【こうちゃんさん】と偶然deオフ会になり、いろいろとアドバイスをいただいてきたそうです。
ありがとうございました。

柴壱としては、次は「柴わんこオフ会@昭和記念公園」なんぞ企てております(*^_^*)
そのうちに、ね。



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コメント 9

柴犬陸

『太鼓たたいて。。』、4年半ぶりに観劇しました。
林芙美子については、この芝居を観るまで、全く興味がありませんでした。
観終わって、芙美子はとても正直な人生を生きたのだと納得ができます。
彼女の死が「緩慢な自殺」だと言われるのは、とても象徴的です。

ブログがとりもつ楽しいご縁が続いていますね。
by 柴犬陸 (2008-12-25 07:59) 

kumimin

メリークリスマス♪
激写する人を激写シリーズ(勝手にシリーズ化?)いいですね♡
お芝居もしばらく見ていないけどWOWOWとかでやってるとついつい見てしまいます。大竹しのぶさんすごいですよね=^^=
「太鼓たたいて笛ふいて」…覚えておこう!!
イルミネーションきれいですね。新宿行ったけどサザンテラスをちらっとしか撮ってなかったです。
by kumimin (2008-12-25 08:41) 

みゆき

メリークリスマス!
またまたオフ会ですね。
このイルミネーションすごく綺麗ですね。
写真もとても綺麗に撮れてますね。
柴壱さんの写真の腕前もずいぶんと上達されたようですね。(^^)
ステキなクリスマスを。。。
by みゆき (2008-12-25 13:47) 

Cocona

イルミネーションキレイですね
新宿じゃないみたい。柴壱さんの写真で楽しませてもらいました

昭和記念公園オフ会、楽しみです
by Cocona (2008-12-25 20:34) 

チヨロギ

プロローグのところで、私もぐっと胸にこみ上げるものがありました。
(おいおい、まだ始まったばかりだよ~)って、自分でも驚いてしまったのですが。
最後の芙美子の長ゼリフや、芙美子のお骨にキクがお茶を淹れるシーンでは、
こらえきれず涙が・・・。
おかげで劇場にハンカチ落としてきちゃいましたよ~(泣)

オフ会では楽しかったです。もらいっぱなしですみません!(滝汗)
ケーキの写真、すっかり忘れてましたね。食べるのとしゃべるのに夢中で。
 > 「唐草模様」と言ってしまうのだが
私もです(>▽<;;(笑)
柴壱さんの後ろ姿、しっかり激写させていただきましたよんw

のちほど私からもTBを送らせていただこうと思いますが、
すでにわんこよみの記事にも送ってしまいました。
柴壱さんのご判断で、ふさわしいほうを残していただければ幸いですv
by チヨロギ (2008-12-26 00:19) 

sara

素晴らしい観劇の後、親しいチヨロギさんとの待望のオフ会が実現しましたね☆
素敵な思いつきで、楽しい時間を過ごし、そして激写隊出動ですね♪ (^-^)
読んでいて、楽しい時間のあれこれが、こちらまで伝わって来ました〜。
そして、今ごろは柴壱さんは、お隣の山形にいらっしゃるんですよね(不思議。
今日は宮城でも朝には雪が積もり、道路は圧雪状態! 滅茶苦茶寒いです。
山形だと、もっと凄いのでは? どうぞ、お気をつけてお帰り下さいませ。
by sara (2008-12-26 17:09) 

okin-02

イルミネーション綺麗ですね、もう撤去された頃でしょうね・
来年のお楽しみですかね。
by okin-02 (2008-12-26 22:41) 

男なら

ぬいた(*´ω`)$ http://www.64n.co/
by 男なら (2012-01-02 13:56) 

バーバリーブルーレーベル

お世話になります。とても良い記事ですね。
by バーバリーブルーレーベル (2013-08-03 23:49) 

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