また写真以外の話で＠中村紘子：柴壱の「お気楽でゴメン！」：SSブログ

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また写真以外の話で＠中村紘子　[いわゆる日記・雑感・ひとりごと] [編集]

なんか、変なタイトルですね。
便利に使ってます＠マーク（笑）

先々週のことになりますが、1/24、江戸川区総合文化センターで
中村紘子さんのデビュー50周年リサイタルを聴いてきました。

　　　

この日も、プログラムには大好きなショパンの「バラード1番」（バラ1）が。

　　　

5列目の下手（舞台に向かって左側）ブロックということで、視覚聴覚の両方で楽しめる
申し分のない席だったのですが‥‥

しかし、何かスッキリしない、というかモヤモヤ感の残る演奏会でした。

江戸川だから？
な～んていうと、江戸川の方に失礼なんですが（汗）
（江戸川区民の我が師にも、その話をしたら苦笑してました＾＾；）

なんと、客入れが終わらないのにスポットライトが点いて中村さんが登場なんですよ。
「えっ、そんなの有り？」
と思っていたら、お客さんが完全に着席しないうちに、演奏が始まってしまいました。
上手側の中通路（20列目くらいで前後を分ける）のドア付近のことで
私からは完全に死角のはずなのに、ザワザワ感が結構気になるんですから
舞台の上からはかなり目障りだったはず‥‥

開演時間になっても、もたもたと客入れしてるスタッフも酷いけど
（っていうか、進行係と会場係の連携が悪い？）
弾き始めてしまう中村さんも、どうかと思いましたわ。
大物は、客席のザワつきなんて気にも留めずに演奏するのかもしれませんが、
なんだか初っ端から歯車が噛合わなかったような感じで、
演奏会そのものがせせこましく、慌しい印象になってしまいました。

家に帰って、「中村紘子」でググると、まあ、いろいろな意見が出てきますわ。
詳しいことは差し障りがあるのでここでは省略しますが
母がよく口にしていた「世の中、味方千人、敵千人」って言葉を思い出しました。

…とは言っても、やはりこの道では第一人者の中村さん。
ショパンの「バラ1」の乾いた感じの音は「なるほど…」と思いながら聴かせていただきました。

ところで、演奏会とも音楽とも全く関係ない話ですが

中村紘子さんの紘という字
ずーーーーーっと糸ヘンに広いだと思っていました。

違うんですね。糸ヘンに片仮名のナムでした。
恥ずかしながら、コンサートのプログラムをよくよく見て、初めて気づいたわけです。

なぜ、40年近くも勘違いしていたか？

身近にこの字を使った名前の人がいなかったから…かも。
と言い訳をしてみる(^^ゞ

で、この「紘」という字のつく人、有名人でいえば他に加藤紘一氏（政治家）、千葉紘子（歌手）や
業務上知り得た個人情報による一般人が、ほぼ同じ年代（現在60歳代後半）、
ということが以前から気になっておりまして
「その時代に流行った字に違いない」
と、長年の間違いに気づいたのを機に、ちょっと調べてみました。

すると、ありましたよ！！

「八紘一宇」の「紘」だとのこと。

「八紘一宇」（こんな言葉も、はじめて知ったわけですが）とは…
　世界を一つの家のように考え、統一すること。
　第二次世界大戦で、日本が勢力拡大のためにかかげた標語。
　「八紘」は天下、「一宇」は家のこと。（角川・必携国語辞典より）

戦時中は「勝」「勇」「進」といった勇ましい字が好まれた、というのは聞きますが
この「紘」という字も、やはり軍国日本当時の流行だったわけですな。

戦後、内閣によって告示された「当用漢字」から「紘」の字がはずされ、
一時期、人名には使えなくなったようですが、
1976年の改定で再び人名漢字に採用され、使われるようになったそうです。

それで、同世代の友人知人には「紘子」「紘美」「紘一」「紘樹」などという名前の人が
いないわけです。
なので、ずっと勘違いのまま過ごしてきた、ということです（やはり言い訳＾＾：）

ちなみに、「紘」の一字は「冠のひも」を表すそうで
「つなぐ。大きい。広い。果てしなく続いていくことを表す縁起のよい字」とのことです。
（高橋書店『21世紀にはばたく男の子の名前』より）

今回、中村紘子さんのコンサートがきっかけで、古臭い言葉をひとつ覚えて
ちょっとだけ賢くなった次第…ではありますが

これまで、間違った字を書いて失礼してしまった方々がいらしたとしたら
ゴメンナサイ！！