柴壱と『バラ壱』

『バラ壱』…柴壱が書くと、バーチャル犬の名前のようですが、
ショパンの『バラード1番』…通称『バラ1』のことです。

先週土曜日（4/10）、ピアノの発表会が終わりました。

　　　
写真と記事の内容は、無関係です。（『バラ壱』だからローズピンクのバラ、ってそれだけ）

今年はショパンイヤー（生誕200年）ということで、ずっと前から「2010年にはショパン」と決めていました。
で、数あるショパンの名曲の中で、何を選ぶか‥‥
この齢で（5歳から40年もやってますので＾＾；）1年近くかけて、お稽古するとなれば
飽きない程度の難しさで、トコトン惚れ込める曲でなければ、途中で投げ出したくなってしまいます。

一昨年暮れ、初めてfukumusumeさんにお会いした時
「ショパンの曲で何が好き？」
という話に。柴壱、すかさず
「弾けるかどうかは別として、『バラード1番』」と。
「あら、やったらいいのに」とｆｕｋｕｍｕｓｕｍｅさん。

いや、実はやったことあるんですよ、20代半ばの頃に。
自分の非力、未熟さを省みず、その時はもう「好き、好き、好き」の一心で。
今にして思えば、晩生な女の子が大人の男性に恋して、猛アタックの末にあっさりとフラレたようなもの。
あれから気づけば、20余年。

ｆｕｋｕｍｕｓｕｍｅさんとお会いした数日後、ある役者さんとお話しする機会がありまして、
彼曰く
「いい芝居は、再演を重ねるたびに熟成する。
　別な舞台に立っているときも、舞台以外の私生活を送っている時も、少しずつ熟成しているんです」

なるほど「人間の内なる部分の成長が、パフォーマンスに現れる」
ということなら、ピアノだって同じはずだな。

と、まあそんなわけで、2009－10シーズンは、『バラ壱』一色、一筋と決めたわけです。

『バラ壱』は、ピアノを嗜む人たちが「いつかは弾いてみたい曲」ということで
『英雄ポロネーズ』や『ラ・カンパネラ』と共に上げられる名曲です。
私は観ていないのですが、映画『戦場のピアニスト』で、捕虜のユダヤ人がドイツ人将校の前で
演奏した曲、ということで有名らしいですね。
あと、「のだめ」も弾いてる？

数多いる作曲家の中でイチバン好きなショパン、
星の数ほどあるピアノ曲の中でイチバン好きな『バラ壱』を
ショパンイヤーに弾けるのは、考えたら幸せなこと。
背中を押してくれたｆｕｋｕｍｕｓｕｍｅさん、そして某役者さんにも秘かに、
心から感謝しているのであります。

で、当日の出来ですか？

なかなか舞台の上で、練習どおりというワケにはいかないのですが、
20余年分の成長は感じられたかな？（←大甘）　もちろん今後の伸び代を大いに持ちつつ…です。
とにかく、ここ数年の一番の目標は
　多少、ヨレヨレヘロヘロになっても、何事もなかったかのように止まらずに弾く（つまり上手にごまかす）
ってこと。
たしかに、これは少し上手くなったかも（笑）


もうひとつ、今年は特別なことがあったのです。

ピアノのこと、発表会のときだけブログに書き始めて今年で5回目。
Ｃｏｃｏｎａさんから「一度聴かせて」とずーっと言われていて
遠くからわざわざお出でいただくようなものでは…と思っていたのですが
誰かに聴いていただくことを励みに頑張るのもいいかな、と。

40年もやっていながら、義務教育が終わった頃から、親さえも聴きにきたことがありません。
もちろん、ブルテも。

それが、なんと、今年はＣｏｃｏｎａさんとｆｕｋｕｍｕｓｕｍｅさんが来てくださったのです。
Ｃｏｃｏｎａさんは東京の西の方から、ｆｕｋｕｍｕｓｕｍｅさんは、わざわざ大阪から。

ホントに感謝、感謝です。

『バラ壱』って、柴壱レベルが弾くと10分近くかかる曲なのですが
「全然、そんなふうに感じなかった」とＣｏｃｏｎａさん。
自分で弾いていても「長いなぁ」と感じることがあるくらいですから（それは大抵うまくノレてない時）
とても嬉しいお言葉でした。

とにかく、この日は、出来映えはともかく、幸せな日でした。
なので、どうしてもブログに書き残しておきたかったのです。
そうそう、Ｃｏｃｏｎａさんによれば、ｕｍｅｊｉさんも何とか都合をつけようとしてくださったとのこと。
お会いできず残念でしたが、お気持ちありがとうございます。


もう少し続きます。


演奏の後、2時間ほど3人でおしゃべりする時間がありました。
ｆｕｋｕｍｕｓｕｍｅさんもＣｏｃｏｎａさんも、当然船橋は初めて。
それなのに、すごいところへご案内しました（笑）
昭和にタイムスリップしたようなゴチャゴチャっとした路地で
街角激写団的には、八犬伝さん好みの一角。

入ったのは、街並みに似合わない静かな喫茶店なのですが‥‥
そこで、3人、盛り上がる盛り上がる。

音楽の話はもちろん、柴犬の話（当然）、ｆｕｋｕｍｕｓｕｍｅさん留学中の話、芝居の話‥‥
話題は尽きませぬ。

好きな俳優さんは…ってな話になって
福山雅治、堤真一、大森南朋…と、人気のカッコイイ系の名前が出てきた後
「柴壱さんは？」と訊かれて、
高橋克実の名前が真っ先に浮かんだ自分が、ちょっと悔しい（笑）
いえ、別に克実さんが悪いわけではないのですが…できればもう少しイケメンで＾＾；

…と、まあ、かしましく、楽しい時間を過ごし、12月の再会をお約束しました。

次は、12月の大阪、ｆｕｋｕｍｕｓｕｍｅさんのコンサートで。
そして、柴壱は、また来年の4月に向けて頑張るぞ！！（やや、燃え尽き症候群の感もありますが）

あ、お手々の記念撮影、すっかり忘れました。
本物のピアニストと偽ピアニスト（柴壱）とキャリアウーマンの手、
前回お会いした時も思ったのですが、
3人とも、ネールアートも宝石も見当たらない。
「手は飾るためのものでなく、使うためのもの」って感じが、なかなかの好感なのでした。

タグ：ピアノ ショパン バラード1番 オフ会

コメント 8

ピアノとかショパンとか、とてもお上品なネタで野蛮人のワタクシはまったくついていけません（笑

柴壱さんがいかにお上品なお嬢様育ちであられたのか、私の低い知能でも理解いたしました。

かくいう私も、ベースギターとドラムを多少イジれる程度の技術はあります。
両親の家系が技術屋あがりなもので、勉強よりそっちの習い事に集中しろって言われました。
芸は身を助けるってことらしくて。

８０年代後半のバンドブームの時にそれが役立つとは思いませんでしたが、俺にタバコを教えたり、ライブをすっぽかしたりする悪い友人しかできませんでした（笑
しかもそいつらはみんな、船橋の人間です。（笑
私は船橋の方が大好きです（ここは本音ですよ）
by smax (2010-04-17 23:08) 

ピアノは、スタインウェイがいいですよね。
by こうちゃん (2010-04-17 23:38) 

今年も聴きにいけませんでした、残念。
近いのにm(__)m

2010年は私にはマーラー生誕150年（ぐすはここからきています←初公開？）。
来年は没後100年なんで、ぜひマーラーを・・・って、ピアノ曲はないですね＾＾；
by ぐす＋ (2010-04-18 08:00) 

♪皆さま♪
ご訪問ありがとうございます。
柴壱、今から山形・仙台へと出かけてきます。
またまた、コメレスが滞ってしまうのは必至ですが、コメント欄はあけておきます。
皆さんのところへの訪問も遅くなりますが、よろしくお願いいたします。

＞smaxさん
お嬢様じゃないですよ～！！（爆笑）
by 柴壱 (2010-04-18 10:40) 

ピアノの発表会、お疲れさまでした。
私も行きたかったです、柴壱さんの演奏を聴きに。
長年ならっていらっしゃるのだから、素晴らしいのは想像できます。
継続は力なり！私もひとつくら自慢できるのを作りたいです。
ショパンは好き！と言えるくらい聞いていませんが、
クラッシックを聞いていいなぁ～と思えるのはショパンです。
by umeji (2010-04-19 13:13) 

雨と夜のショパンですね！
左右の指がどうして違う運動をしてしまうのか？？？？？
大いなる謎です。
まぁ～「子犬」でも分るかもしれませんが・・・＾＾；；；
by ulyssenardin36000 (2010-04-20 19:52) 

まさに継続は力なり。技術も財産のうちだと思います。
スパルタな先生と、「なんでブスなのにピアノ弾くわけ？？」などと
心ないクラスメイトの言葉と、練習の為に友達と遊べない、、、
といろいろな要素で小学校４年の頃にメゲちゃった・・・＾＾;

喫茶店ってあのお店ですか〜？^-^
by ぽて (2010-04-21 15:13) 

わ〜♪　バラ壱＾＾　素敵ですね〜。
ショパンの曲は好きなものが多いです♪
ルッコラ、記憶してる人前で弾いた最後の曲は
ドビュッシーのアラベスク１だったかな…。
それ以来、ピアノはかなりの間ご無沙汰です…＾＾；
今は指固まっちゃって筋肉も無いし、全くダメダメです。
ピアノが置ける環境ができたら
ボケ防止に（オイオイ。笑）また始めたいな…＾＾；
by ルッコラ (2010-05-11 14:51)